実践!管理会計
 

応用講座「10%の値引きの意味するもの」

●変動損益計算書では、製品価格を10%値引きした場合の経常利益も、簡単に試算することが出来ます。

チャレンジ問題で、製品価格を10%値引きした場合を計算しますと、

売上高5000×90%=4500
   限界利益=売上高4500×限界利益率60%=2700
   限界利益2700−固定費2700=経常利益0

●というように、製品価格を10%値引きした場合の経常利益は、0になります。

  「ちょっと、まってください。」
  「本当にこれでよろしいですか。」

●売上高が減少すると、変動費も減少するということに頭をとられますと、このような誤りをおかします。製品価格を10%値引きするのであれば、製品数量は変わりませんので、その製造にかかる変動費も変わりません。つまり、変動費の金額は変わらす、変動費率が上昇する結果になります。

 新変動費率=変動費2000/新売上高4500=44.4%
 経常利益=新売上高4500−変動費2000−固定費2700=△200
 経常利益=新売上高4500×新変動費率44.4%−固定費2700=△200

●変動費率が変化することを、理解していないと、値引きしても損益トントンと経営判断を誤ることになります。全製品10%値引きということは、あまり考えられませんが、製品別などでは、こういったケースは多いと思いますので、ご注意ください。

変動損益計算/損益分岐点編>変動損益計算>基礎講座 応用講座 問題演習 解答

 

 
変動損益計算編
 ・変動費と固定費
 ・変動損益計算
 ・損益分岐点
 ・損益分岐点の応用
 ・よい商品・よい市場
 ・総まとめ

経営計画策定編
 ・利益計画
 ・人件費計画
 ・その他の固定費計画
 ・限界利益率計画
 ・必要売上高
 ・資金計画
 ・売掛金回収サイト 
 ・月別利益計画

キャッシュフロー経営編
 ・なぜキャッシュフロー経営
 ・キャッシュフロー経営3原則
 ・運転資本対策
 ・設備投資資金計画
 ・総まとめ
 
 

≪グループで運営する関連サイト≫

東京都中央区 常世田税理士事務所  業務案内 事務所方針 経営革新 創業起業 経理改善委員会 特集 

社長の会計「実践!管理会計」 変動損益計算/損益分岐点編 経営計画策定編 キャッシュフロー経営編

中小企業新事業活動促進法 法律の意味 経営革新の本質 資金の支援策 税務上の優遇措置 承認の手続