実践!管理会計
 

基本講座「考え方は一緒です」

●まずは、前回のテーマ変動損益計算の復習です。変動損益計算書は費用を変動費と固定費とに区分して、  売上高−変動費=限界利益 限界利益−固定費=経常利益

  として、経常利益が算出される様式の損益計算書をいいます。

●変動損益計算書のメリットは、売上高の変化に伴う利益の変化を即時にとらえることが出来ることです。また変動費は率で、固定費は金額でとらえることも」思い出してください。

●さて、今回のテーマは損益分岐点です。実は、読者の皆さんはすでに、損益分岐点の考え方については、前回に学習しています。それは目標経常利益を達成するための必要売上高の考え方と同じです。

●目標経常利益を達成するための必要売上高は、限界利益から固定費を支払って、なお目標経常利益が残る売上高をいいます。算式にすると(目標経常利益+固定費)/限界利益率=必要売上高 です。

●それでは損益分岐点とは、経常利益がゼロになる売上高をいいますので、限界利益から固定費を支払うと利益がまったく残らない売上高をいいます。  

つまり

  (経常利益0+固定費)/限界利益率=固定費/限界利益率=損益分岐点売上高
   となります。

●どうです。考え方は同じですよね。また限界利益−固定費=経常利益ですから、限界利益−固定費=0となるのであれば、限界利益=固定費となります。
つまり損益分岐点売上高は、売上の増加に伴って増えてきた限界利益がようやく固定費を回収できるところの売上高なのです。

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